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管楽器修理工房アトリエCERTOは、金管楽器や木管楽器の修理をを専門とするお店です。

TEL. 050-1564-1344

〒270-1515 千葉県印旛郡栄町安食台5-25-13

木管楽器修理WOODWIND

木管楽器の修理・メンテナンス

気温と湿度に敏感な木管楽器。そんな木管楽器の最大の敵は「隙間」です。きちんと押さえたつもりでも、バランスが狂った状態では完全に音孔を塞ぐことができないため、出したい音が出なくなってしまいます。温度や湿度によっても大きく状態が変化してしまう木管楽器だからこそ、精密な調整が必要不可欠なのです。
当工房では、様々な知識・知恵・工具・材料を駆使しながら、お客様の大切な木管楽器をメンテナンスさせていただいております。


ここでは、木管楽器に必要とされる修理の中から、いくつかを紹介していきます。
※画像にマウスポインターを重ねると、画像が入れ替わるものがあります。


全体調整(タンポ合わせ)

木管楽器で一番大切なこと、それは「音孔をきちんと塞いでいること」です。皆さんは学校で笛(リコーダー)を吹いた時、孔を中途半端に塞いだために音が出なくなったり音がひっくり返った経験をしたことはありませんか?実は、木管楽器もこれと全く同じ要素があります。きちんと音孔を塞いでいなければ音が出ませんし、音がひっくり返ってしまうものです。

このようにならないためには、楽器に組み込まれているタンポとキィをしっかり調整する必要があります。木管楽器の場合、複雑に入り組んだキィが正常に動作していることを確認し、バランスをとりながらタンポ1つ1つをしっかり調整して、完全に音孔を塞ぐようにします。また、キイの動作範囲をチェックしながら、正しい音程になるように微調整をしていきます。


全体調整は、タンポの「合い」はもちろんのこと、キイコルク(フェルト)に問題がないか、きちんとキィが動いているか、バネの力に問題はないかなどをチェックしながら調整をします。タンポは既存のものを調整していきますが、キィコルクやフェルトは問題があれば交換します。
当工房では、全体調整の他にキィバランスを中心に調整していく「バランス調整」もご用意しております。キィタッチに違和感があるときや微調整の際にはバランス調整をご注文下さい。
木管楽器の全体調整には、平均で2週間ほどのお時間を要します。修理の際には、時間に余裕を持ってお出し下さい。

タンポが完全に音孔を塞いでいない様子を写真で紹介しています。このままでは、いつまでたっても音が出にくいままになってしまいます。

     

タンポ交換

古いタンポは、そのほとんどが硬化したり見えない部分が破れたりしているものです。そうなっては、きちんと音孔を塞ぐことができなくなるために、出したい音が出なくなってしまいます。車のエンジンオイルと同様、タンポも定期的な交換が必要不可欠なのです。まだきれいに見えるタンポも、もしかしたら既に駄目になっている可能性がありますので、少しでも不安がある場合には当工房にてタンポの診断をお受け下さい。

写真は、虫食いによって駄目になったタンポです。タンポ表皮が完全になくなり、中にあるフェルトを食いちぎっている様子がわかると思います。このようになってしまった場合は、見た目に大丈夫そうなタンポにも虫が潜んでいたり、あるいは同じように食い荒らされている可能性が高いので、基本的には「全タンポ交換」が必要になります。最悪の場合、楽器本体をも食べられてしまいますので、虫食いには要注意です!!
    

ヘッドコルク交換(フルート・ピッコロ)

消耗品はこまめに交換しましょう

タンポの具合もキィバランスも反射板の位置もおかしくないのに、どういうわけか音が出にくい、ということはありませんか?そんな時は、ヘッドコルクの状態をチェックする必要があります。

写真のように、反射板とコルクの間に大きな隙間ができていると、多くの場合は低音域が鳴らしにくくなります。ヘッドコルクは、経年劣化や演奏によって徐々に縮んでしまうものです。定期的にチェックしなければ、写真のような状態になっていることに気づかず、永遠に鳴らしにくいままの状態となってしまいます。「私が下手なのかしら?」と思う前に、楽器を疑ってみてください。もしかしたら、こんなところに原因があるかもしれませんよ。
ここまで縮んでしまうと、反射板としての機能が著しく低下していますので、すぐに交換しましょう。※ヘッドコルクは、下手をすると故障の原因になりますので、ご自身で取り外さないようにしてください。
     

キィ動作不良修理

動作不良は徹底的に修理します

キィは、中に「芯金」という金属棒が入っているものがあります。この芯金が中心軸となり、キィ全体が回転運動をしているわけですが、何らかの原因によって芯金がきつくなってしまい、スムーズに回転運動をしないことが多々あるのです。「最近音が定まらない」「毎回音のツボが変わってしまう」とお悩みの場合、もしかしたらキィの動作がトラブルの原因になっているかもしれません。キィの動作がおかしい場合、「塞がっているはずのタンポがなぜか開いたままになっている」「閉まるはずのタンポが開いたままになっている」という現象が起き、楽器の機能を著しく低下させることになります。

当工房では、キィの動作についてかなり神経質にチェックしています。少しでも不安な場合は、是非一度当工房に楽器をお出し下さい。
「少々オイル注せば大丈夫!」そんなことはありませんから・・・。
     

タンポ防水加工

タンポ防水加工

タンポに水分が染みこむと、そのうち硬化したりカビが生えたりして、良い音で演奏できなくなってしまいます。特にサックスの場合、特定のタンポにばかり水分が付着してしまい、部分的に早い寿命を迎えてしまうことも。
そんな時にお勧めなのが、「タンポ防水加工」です!
写真のタンポは、左半分に防水加工を施しています。加工していない右側は、水がタンポに染み込んでいます。逆に、左側は、水が染みこまないまま水滴として残っていますね。(防水加工によって、タンポの寿命はだいぶ長くなります。また、水滴の除去や拭き取りも簡単です。)
防水加工は、タンポ交換時に行うことをお勧めしております。(既存タンポに防水加工を施すことも可能ですが、良い効果が得られないこともあります。)
※防水加工は、革タンポにのみ対応しています。ブラダーには加工できません。また、防水効果は永遠に持続するものではありません。


バナースペース

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